Call me by your name

心を揺さぶられるものは沢山あったほうが良いと私は思う。

埃をかぶった(あるいは奥底にしまわれ忘れ去られた)幼い頃に確かに持っていた柔らかくて暖かい大切なものに触れることが出来るからだ。

Call me by your name

とても良い映画だ。

どこを切り取っても美しく劇中の音楽も素敵。

そしてティモシーシャラメはなんて美少年なのか。スウェットにスイムパンツ、デニムショーツにシャツ、ファッションも素敵で最高。

君の名前で僕を呼んで。そんな愛し方を私はまだしたことがない。

 

去り際の豆餅はそんなに甘くなく

突然普段の流れにはないようなことを唐突に言われるとどう答えていいのかわからなくなることがある。

言った本人にも考えあってのことだったりするしあまり否定もしたくないから、自分の回答をする。

それが正しいのかどうか。唐突なことだからわからないのでしばらくたってからあぁ、あんな風に言うんじゃなかったな。とならないような言葉や態度を選ぶようにする。なるべく傷つかずに、傷つけずに生きていきたいんだ。

最後にふたばの豆餅を下さってなんか言い方や態度で損してる人だなぁと思ったけど、それでもこちらはこちらで良い感じで関われたらと思う。

そんなことを考えながら作った夕飯のスパイスカレーはとても辛かった。なにかが足りない。コク?次はバター入れてみよう。

 

例えば家の壁を塗って、汚れを取って、上から塗るとそれだけでもかなり良くなる気はする。壁は取り払って一つの大きな部屋にしてしまって。3部屋くらいの家になればとても素敵なんじゃないかと思う。

帰る場所があるって素敵なことだと思うから。

 

帰り際に手を振って笑って帰っていくみんなを私は後何回見られるのだろうか。

何回でも見たい。最後がいつかわからないからいつも最高の、悔いのない時間を過ごせたらいいな。そんなことばかり出来っこないことはもう知ってるけど。

夏の終わり、草刈り(まだ春)

今日はおばあちゃんの家に髪を切りに行く日。

「おばあちゃんのガン、おっきくなってんねんて。」母と待ち合わせをして向かう途中でそう告げられた。

「ずっと続くもんやと思ってしまってたわ。」

私もそう思ってた。

永遠に続くものなんかないから少しでも続いて欲しいと願ってしまうのだろうか。

大切な人の不在を背負って生きていくことを感じた。こうやって私たちは少しずつ変わっていくのだ。

にこにこしながら話をするおばあちゃんと庭の話をした。昔庭には池があったらしい。

だけど誰も手入れしなくなったから潰したんだそうだ。草が生い茂ってるそうだ。

「夏の間はやっても全然追いつかへんねん。すぐ生えてくるさかいな。」

夏は草も育つからなあ。

「夏が終わったらやろうな。」

ほんまやね。一緒にやりたいね。

色んなことを受け入れて、与えられる人がより多くを得るということわりがある。

徒歩20歩以内で完結する休日

久しぶりに電車酔いをした。

10分くらい目を閉じて開けたときにはもうだめだった。次の駅で降りて先方に連絡した。

今日は大丈夫とのことだった。

しばらくすると収まってきたので引き返すほうのホームに向かった。

ベンチに座るとまたふらふらしてきたのでしばらくそこで休んだ。駅には医務室とかあるのかな?ここで寝転んだら風邪引くだろうな。そんなことを考えていた。

体調のこと全然心配してもらえなかったな。

後ろで奇声をあげている人がいた。大きさやリズムを少しずつ変えて発していて、耳障りだった。早く終わらないかなと思っていると電車がやってきた。

電車に乗るとホームには先程奇声を発していた人とその人を連れて歩く人がいた。

毎日聞かされていたらたまったものじゃないだろうな。いっときの電車酔いなんかまだマシなほうか。でも辛いのでないにこしたことはないですね。

駅員さんに事情を説明して通してもらい乗り換えのホームで待っていると(運賃はかかる)老夫婦が後ろに立って話をしていた。旦那さんがよく話す方だった。やがて電車がやってきてそこでも私の後ろに座った。

電車はしばらく発車しなかった。後ろの老夫婦もしばらくどちらも口を開かなかった。

「最近、長い髪が流行ってるみたいですよ。」

ふいに旦那さんがそう口にした。

そうなんだ。知らなかった。周りを見渡してみると確かに長い髪の人が多くみえた。

駅で降りて信号を待っているとゴールデンレトリバーが連れられていた。

もし犬が家族に迎えられるなら名前はバロがいいな。(後で調べたら韓国語で真っ直ぐという意味だそうだ)

家に帰ってかなり眠った。起きてもまだ奥の方に気持ち悪さは残っていたが随分マシだった。

本を何冊か読んで(つつがない生活がとても良かった)クッキーを齧った。

宅配便のインターホンで2度目が覚めた。本とレコードだった。

本棚そろそろ用意しないとな。

 

2連休

久しぶりにのんびりしてる。

歯医者以外に予定のない2連休。

散歩してカレー食べてコーヒー飲んで鴨川で沿道に腰掛けて本読んでコーヒー飲んでランニングして観たかった映画観て掃除して本読む。

呪文みたいだ。

頭の中を空っぽにして完全におやすみモードになっているので明日ちゃんと仕事モードに切り替わるのか心配になるけどそれはまあ明日の私がなんとかしてくれるだろう。

休みになると決まって王将に行く。

それもしっかりランニングしてお腹空かせた状態で。ごはんが美味しく感じる。

仕事があるから普段気を使ってなかなか食べられないからこういうときに食べる。

仕事の為に休みはあって

休みの為に仕事はある

昔何かで読んだ。

いい休みだ。

明日からまたいい仕事しよう。

明日いったらまた休みなんですけどね。

お別れ

彼女とお別れしてきた。

理由は彼女の嘘だった。

疲れているから家で寝ていると言って仕事で知り合った男とデートに出かけていた。

そしてこれは初めてじゃない。

他にも幾度と出かけていた。

それを知ったとき彼女の中から信頼に値するものが無くなる音がした。

悲しい気持ちで夜を過ごした。

どうするべきか私にはわからなかった。

どちらを選んでもそこには良いことも悪いこともある。迷うくらいだったらどっちでもいい。

このまま付き合って嘘を重ねる彼女の側にいて私が私自身を嫌いになるのは嫌だった。

バレなければいいという彼女の傲慢さが膨らんでいくのを見たくなかった。

出来ればこんな形で終わりたくなかった。

恋愛なんてそんなものか。

ケンカして態度が悪い

酒癖が悪い

愚痴が長い

次の日には別にどうでも良かった。

面白くもないユーチューバーの動画を2人で見ているとなんだか楽しかった。

くだらない話をしながら一緒に職場まで歩くのが好きだった。

朝この角までと決めて手を繋いで歩くのが好きだった。

完璧じゃなくてもいいのにな。

でも楽しかった。

ありがとう。