夏の終わり、草刈り(まだ春)
今日はおばあちゃんの家に髪を切りに行く日。
「おばあちゃんのガン、おっきくなってんねんて。」母と待ち合わせをして向かう途中でそう告げられた。
「ずっと続くもんやと思ってしまってたわ。」
私もそう思ってた。
永遠に続くものなんかないから少しでも続いて欲しいと願ってしまうのだろうか。
大切な人の不在を背負って生きていくことを感じた。こうやって私たちは少しずつ変わっていくのだ。
にこにこしながら話をするおばあちゃんと庭の話をした。昔庭には池があったらしい。
だけど誰も手入れしなくなったから潰したんだそうだ。草が生い茂ってるそうだ。
「夏の間はやっても全然追いつかへんねん。すぐ生えてくるさかいな。」
夏は草も育つからなあ。
「夏が終わったらやろうな。」
ほんまやね。一緒にやりたいね。
色んなことを受け入れて、与えられる人がより多くを得るということわりがある。