逆ソクラテス
逆ソクラテス
タイトルで読むのやめないで下さい
先ずいちばん重要なポイントです。
タイトルで読むの止めないで下さい。
なぜなら、内容はとても面白いからです。
僕はタイトルと冒頭1ページ読んでから1度戻しました。タイトルがよくわからないし、どうなっていくのか全然想像つかなかったので。
けどどうしても何かが引っかかって、結局買いました。引っかかって良かったです。
読み終わった後、優しい気持ちになります。そして、泣きたくなります。
あらすじ
テレビ中継されている野球のシーンから始まる。
ここぞの場面でボールをキャッチした中堅手が小さいガッツポーズをした?それから、両手で顔をこする。バシャバシャと洗う仕草で、その後指を二つ突き出した。
先生に期待されると将来に良い影響が出るという話がある。その逆もある。
そんな先生の先入観で決めつけられてたまるかとあの手この手で先生の先入観を覆そうとする子どもたちの話。
褒められて伸びる説
人は褒められて伸びるというけれど、気にかけてくれる人のサポートがあるから伸びるんですね。
手助けされている人の方が上達は早いと研究もされています。
期待してると良い出来だとやっぱりなって思うし、うまくいかなくてもサポートしてあげたくなりますよね。
僕は野球はとてもヘタでいじめられてました。人を助けることの大切さ、人はやり直すことが出来ること、正直であること、真面目であることの大切さを語る物語です。
15年間愛読書
伊坂幸太郎さんの作品は中学生から読んでいて、読み終わるたびに清々しさを感じます。そして、泣きたくなります。
悲しいのとは違う気持ちで泣きたくなることはありませんか?
今回も読後感は変わってませんでした。
和食も中華も洋食も、優しい味に仕上げるシェフのようです。
収録作、スロウではないのラストが大好きでした。小学生のときにこの本を読むことが出来たなら、その頃の僕を勇気づけてくれたことでしょう。
最後に
優れた作品は、思い出や感情に結びついて、そこに連れて行ってくれるような作品だと僕は思っています。
ゴッドファーザーが観たくなりました。
伊坂作品が好きな方のコメントや読んでみたい本がある方はコメント下さい。
簡単なレビューで良ければお応えさせて頂きます。
rikichan