象は消滅し続けている
象の消滅
あらすじ
ある日町の象舎から象が消えてしまった。
象は僕の住む町の象徴だった。
動物園の閉園により全国に引き取られていったが象だけは引き取られなかった。象は引き取られるには歳を取りすぎていたからだ。
象が消えたときに飼育員も一緒に消えていた。
象は消滅し続けている
象?消滅?どんな話なんだろう…と思って10年。旅先で、病院の待ち合いで、仕事の帰りの電車の中で、バーで人を待っていて、気づけば何度も読んでいる。何度読んでも象は消滅し続けている。
自分を自分たらしめるものをみんなもっている。それは自分らしさと呼ばれたりする。
内容は良いときもあるし悪いときもある。
自分らしさは見る人によって映り方が違うからだ。
この話の中でそれは、象の姿をしている。と、僕は思っている。
僕らしさと言えば、かなりハッキリしていることだ。
嫌なことは嫌と言う。好きな人にはあからさまに伝わる。お腹がすくと静かになるし、眠たいときに座るとそれが大事な会議中でも寝てしまう。
…書けば書くほどダメな気がしてきたのでせめて座ったら寝てしまうのはなんとかしようと思います。
rikichan